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間取り変更!古民家リフォームの定番を3つ紹介(大阪、奈良で田の字和室)

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輝建設のコハラです。

今日は大阪や奈良の古民家再生リフォームやリノベーションのときの、間取り変更についてお話しします。

 

間取り変更の話の前に、大阪や奈良に古民家の間取りの特徴をおさらいを。お住まいの方にとっては当たり前のことですので、読みながら、「自分のうちも同じ!」と思われるに違いありません。

 

古民家を購入して再生リフォームをお考えなら、基礎知識として頭の片隅にでも留めておけば、物件見学の時になるほど、なるほどになるはずです。

 

間取りの特徴(大阪や奈良の古民家の場合)

大阪府や奈良県の農村地域にあった古民家の間取りは、田の字4室に通り土間がつながっているのが超基本の間取りです。この地域の古民家はこの基本レイアウトに、縁側がついたり、仏壇専用の部屋が挿入されて部屋数が6室になっていたりしています。

 

超基本のまどりは、ちなみにこんな感じ

↓↓↓↓↓

間取りに共通項が多いということは、床の間や柱や梁など移動させられない制約なども共通しています。これらの制約はリフォームやリノベーションするときに、決して取り外して考えられません。 故に、工事後の間取りも似たようなものになりがちで、定番的な間取り計画というものが生まれます。

 

ちなみに私どもの古民家再生モデルルームも生駒山麓にある大和棟の古民家で田の字4室+通り土間です。畳の部屋を一室だけ、赤松の無垢フローリングに変更しています。

 

古民家といえば、通り土間、、、

まず、大阪や奈良の古民家のほとんどは、玄関入ると通り土間があります。通り土間は真ん中で建具で仕切られていることがほとんどです。ここでパブリックスペースとプライベートを切り分けています。(写真は高槻の古民家再生)

 

通り土間の天井は開くようになっていて、ハシゴで上がれる様になっています。茅葺き屋根の葺き替え材料の余ったものや、かまどや囲炉裏の焚き付けなどの材料などが保管されたされていたようです。

 

通り土間を挟んで反対側には、手前に物置の様な部屋、奥におくどさん、へっついさんと呼ばれるかまどが置かれた台所ですねがある場合がほとんどです。

 

 

田の字に配置された和室の間取り

居室は畳が敷かれた和室が四つ、田の字状に配置されています。大きなおうちになると田の字の4室が6つになっている場合も見られます。写真の奈良県立民族博物館の臼井家住宅は18世紀初めに建てられた奈良県高取町にあった建物らしいですが、見事に田の字レイアウトです!

 

田の字の一室が納戸になっていますが、つい数十年前までに建てられていた民家形式の家と基本間取りは変わりありません。

 

床の間がある部屋が南側など日当たりの良い場所にレイアウトされていることがほとんどですが、道や敷地の条件によってはその限りではありません。

 

昔は冠婚葬祭など全てを自宅で行っていたので、開けたり閉めたりで大きな一室になったり、小さな部屋になったりという具合につかえるように工夫されていました。

 

ここまでで紹介したのが、大阪や奈良の農村地域の家に見られる間取りの特徴です。

 

高度成長期にリフォームされて、間取変更されている古民家が多い

わたしは古民家再生リフォームやリノベーションのご相談をうけて、大阪や奈良の古民家によくお伺いします。訪問したお家のほとんどが住まい勝手向上の為に、水回りや窓などの交換、床板の張替えなどが建てられてから一度や二度はされています。

 

そのとき、同時に各室の役割が変更されたり、ぞう改築も行なっていて間取りが変更されているお家が多いようです。

 

例えば、上の写真は平成29年(2017年)に古民家再生工事をさせていただいたお宅のビフォア写真です。明治時代に建てられた古民家で、 オクドさん手前の収納に使われていたであろう場所がこのような洋風の応接間になっています。(あ、うちもこんな感じ!と思われる方多いのでは!)

 

こちらは江戸時代に建てられた古民家ですが、縁側にゴザしかれて、本棚とパソコン机が置かれて、書斎のようになっています。土壁は昭和の高度成長期に流行ったプリント合板で新建材で土壁が覆われています。

 

江戸時代や明治時代まで古くなくても、戦前ぐらいまでに建てられた古民家も、昭和40年代50年代に大きなリフォームをされていることが多いようです。

 

 

古民家のトイレの現状

再生リフォーム定番間取りの紹介の前に、トイレとお風呂の場所の解説を少しさせてください。というのも、定番間取りは水回りどこ問題、、、、、、、というのがキモなのです!

 

現存する古民家の多くは、古くて江戸時代後期、そこから明治、大正、昭和初期ぐらいの建物がほとんどです。まだ下水道のなかった時代の家なので、不浄とされたトイレは母屋から離れた場所に配置されていることがほとんどでした。

 

例えば、縁側の突き当たりに半間幅(約1m)で、1〜2間長さ(2〜4m)で庭に放り出していたり、床の間の後ろのに汲み取り便所が設置されていました。これは臭いや衛生面などを考慮して仕方のなかったことです。

 

戦後に下水道や浄化槽などの施設が整ってきても、元々あった場所のままで水洗化していることがほとんどです。日中過ごしている場所より遠いところのままなので、遠いですし、家の外に突き出ている形なので冬はとても寒いです。

 

古民家の風呂は場所は、、、、、、外?

お風呂も、もし水が漏れても母屋の部材を腐らせない!という考えで、出っ張った形になっています。当然今は、昔のような五右衛門風呂ではないのですが、お風呂の場所はそのままでユニットバスではなく、在来風呂が設置されていることが多いです。(そしてやっぱり、周辺の柱などは腐っていることがほとんどです)

 

便所に比べると、古民家の風呂の場所は、母屋の外側になんかよくわからない場所にものすごーくとってつけた感がある配置になっています。そのせいか、脱衣場がない問題も結構見受けられます。当然、居室などではないので服脱ぐ場所は、冬めちゃくちゃ寒いだろうなーという感じです。

 

間取り変更の定番リフォームが生まれる与条件

さて、これで古民家再生工事のときに間取りを考えるにあたっての、基本を共有できたと思いますので、そろそろ定番間取りのご紹介をしたいと思います。

 

もともとの家が似ていますので、間取りを考えるときも、家族構成や生活動線や水回りのレイアウトなど暮らし勝手の基本に基づくと、どうしても似たような計画になって、定番というか基本系ができあがってきます。

 

古民家再生をご希望される方の多くはやはり伝統的な建物を残したいという方がほとんどです。ということで、わたしどもの会社ではあまり元の建物の雰囲気を消し去るような工事にならないように心がけています。ということで柱や壁の位置を変えることなく、いまある構造を活かすことはコストを抑えることにも繋がります。

 

ということは柱の位置はそのまま。ということは壁も多くの場合はそのままという条件で新しい間取りを考えないといけません

 

主要な構造に変更を加えないで、各部屋に与える役割、新たに設ける水回りの位置などをパズルのように生活動線や日当たり、通風などを考えながら配置をあれこれ考えることになります。間取りを考えるときにあれこれお客さんのご希望をお聞きします。

 

椅子生活になりつつある現代の暮らしとはいっても、みなさんやはり、日本的なしつらえの畳の部屋を一つ二つは残しておくという選択されています。となると、床の間のある部屋は和室のまま、縁側も残してという条件がでてきます。

 

玄関の位置を変えると意匠が大きく変わるので、そのままというパターンがほとんどです(これまでに何十軒の古民家工事をしてきましたが、2軒しか玄関の位置を変更したという物件はありません)。玄関の場所変えないという条件。

 

  1. 柱の位置はそのまま。ということは壁も多くの場合はそのままという条件
  2. 床の間のある部屋は和室のまま、縁側も残して
  3. 玄関の場所変えない

 

この3条件がほぼ古民家再生の場合に共通する条件となります。で、この条件のもとで、トイレ、浴室、キッチンなどをはめこんでいくと定番というか基本パターンがうまれます。

 

民家の再生を多くしていく中で見えてきたパターン。これをもとにに考えることで、基本計画を考える時間が早くなります。

 

前置きがずいぶん長くなりましたが、定番間取りを3つご紹介します。

 

 

間取り変更リフォーム1 田の字を残して、水回りをオクドさん側にまとめる

この間取り変更図は、突き出ていた便所やお風呂を家の中に取り込んでいます。工事前の便所やお風呂の突き出た部分は減築しています。現在の設備機器は、昔のように水漏れするリスクがかなり低いので建物本体の中に取り込んでも湿気が回ったりして建物を痛めるリスクが少ないです。なにより水回りのアクセスがよくなるので便利さもアップします!

 

解体したの増築部分ですが、増築はどうしても無理に繋げているので雨漏りしがち。これで将来のメンテナンスする箇所を減らしています。

 

こちらのパターンは、田の字4室を何かの時に建具で4室に区切れるようにして使いたいという型の基本プランとなります。ただし、水回りを取り込みますので、設備工事代が大きくなります。

 

間取り変更リフォーム2 田の字のひとつをキッチンとするパターン。風呂トイレはオクドさん側に

こちらの間取り変更図は、最初の間取り変更図の変形です。主寝室と子供室などの距離を取りたい、またキッチン、リビングを家の真ん中にもってきて家にいる時間の長い人が家全体の気配を感じやすいようにしたいといった理由で採用されることが多いです。

 

田の字の2室を繋げますので、大きな空間が取れます。家事動線も短く使い勝手はいいかと思いますが、田の字4室の基本形を崩すので、それを嫌う方もいらっしゃるので、好き嫌いの別れるパターンかもしれません。

 

間取り変更リフォーム3 離れのお風呂やトイレの位置は変えない。キッチンだけオクドさん側に。田の字ソノママ

このプランは、現在ある水回りの位置を変えないことで予算を削減という古民家再生の間取り変更です。予算は削減されますが、動線が長いままで効率的で無いので、お金が浮く代わりにその辺りを我慢してもらわないといけないかもしれません。

 

意外とそこにずっとお住いの年配の方などは、ずっとそれだったの別に不便に感じられない方も多いようですが、古民家再生後に引き継ぐことになるお子さんなどからはうーんという声を打ち合わせに同席していただくときなどに聞くことが多いような気がします。

 

まとめ 間取り変更リフォームを失敗しないために古民家の間取りの基本を押さえておく

当社で工事を行った古民家再生も、ほぼこのパターンのうちのどれかです。それぞれの物件の間取りの違いは、もともとの建物の間取りに起因するか、それぞれのご家族のご要望に合わせてご提案したことなどで違いがうまれます。

 

大阪・奈良などで大和棟と言われる古民家にお住まいの方で、古民家再生リフォームやリノベーションなどをお考えの方は、この三つの間取り変更の基本パターンをご自宅に当てはめて考えてみてください。あくまでも、大きな方向性を示しただけなので。細かい寸法などが矛盾しているかもしれませんが、その辺りはご容赦ください。お住いの各古民家で間取りの細かいところは差異があるでしょうが、その辺りは収納にしたり、少しずらしたりしながらプランをいつも提案しています。

 

どれがいいかということはありませんが、これから大阪や奈良などの通り土間に田の字4室の古民家再生のリフォームやリノベーションで、間取りを変更しようと考えていらっしゃる方には、あれこれ考える前にベースプランとしてこの3つの間取り変更図は使っていただけると思います。

 

基本を押さえて、いろいろ考えていけば無理やりみんなの希望をつなぎあわせたような失敗間取りになりにくいと思います。

 

それでは、、皆さんのハッピー古民家再生工事を東大阪より祈念しています。

 

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