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古民家再生工事の費用と補助金(数百万円の場合も)

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1. 大阪と奈良で古民家再生の費用は?

輝建設で大規模は古民家再生を行うようになっておよそ20年ほどになります。いまも大阪や奈良の古民家にお住いの方から古民家再生工事のご相談をよく受けます。具体的なお話が済んでいない初めてお会いした日でも、「工事予算や費用はどれぐらいかかりますかねー??」で聞かれることが多いです。

 

というのも、多くの方が古民家再生工事のような大規模なリフォームやリノベーションをされるのは初めてでしょうから、その予算感というか費用がいったいどれぐらいなのか見当もつかないのだと思います。最近は古民家再生ブームも相まって、どんな工事ができるのかだとか、施工事例などはインターネットなどで簡単に見つけることができます。が、予算について調べてもなかなかご自身の古民家にぴったりとあった予算や費用に関する情報というのはでてきません。

 

ということで「いったいどれぐらいかかりますかねー??(家族で古民家再生の話し合いするにしても、叩き台となる予算というか費用のことがさっぱり見当がつかないので・・・)」という質問になるのではないかと思います。

 

しかし、精密な調査をしないときちんとした数字が言えないというのが工務店としては実際のところです。というのも、家ごとに傷み方が違います。またその対応方法も松竹梅ではないですが、いろんな方法が考えられます。どのような工事をしたいのか優先順位や予算配分もまだわからないのでなんとも言えません。

 

とお答えしたいのですが、「そこをなんとか・・・」ということでお答えするのが「少なくとも小さなお家が一軒建つぐらいは想定してください」とお答えしています。

 

そのあとに「もう思い残すことはないですというところまで工事をされるのであれば」と付け加えています。古民家再生工事をしたいということでご相談にこられる方の多くは、新築のように不便なところはすべて解消されているというイメージをお持ちになっていることが多いからです。

 

そうすると過去の当社の施工物件から考えると、何百万台でなく、少なくとも1000万円単位の工事金額になってきます。実際、当社の古民家再生工事のお客様の工事は2500万〜3500万円ぐらいの方が多いです。えーっという声が聞こえてきそうですが、生駒山、信貴山、葛城山、金剛山近くの農家建ての山と棟の田の字の平屋で建坪は50坪ぐらいあったりします。

 

当社の新築のお家は建坪20坪で総2階、延床40坪でも、おー大きいという感じです。そこを平屋で50坪というとどれぐらい大きいか想像していただけると思います。(古民家再生の費用や予算についてはもっと詳しい情報はまた今度ブログに書こうと思っています)

 

ところで今日は、予算や工事金額を深堀してお伝えする前に、新年度をもう少しで迎えるということで古民家再生のための補助金の情報をお伝えしたいと思っています。

 

 

2. 古民家再生工事だから対象になる補助金

上記のようなザクッとした古民家再生工事の予算や費用をお伝えすると「思っていたより工事にたくさんお金がかかるので、なにか古民家再生の補助金など制度はありますか」とおっしゃられるかたもいらっしゃいます。

リフォームで補助金というと、広く認知されているものに耐震改修補助制度があります。

東大阪市|耐震改修補助制度
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000005748.html
(当社事例:大阪府東大阪市の築50年耐震改修リノベーション→https://www.terukensetsu.jp/work/renova-higashiosaka

 

ただし、多くの場合は50万円が上限です。これだとなかなか1000万円以上の古民家再生工事の場合だと十分な足しにはなりません。あまり知られていませんが、古民家再生工事の補助金と呼べるものがあります。ということで全国の情報をまとめて調べてみようと下記のサイトを利用してみました。

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(平成30年度版)
http://www.j-reform.com/reform-support/

 

が、住宅リフォームについての補助金を地域ごとに検索できて便利だったのですが、当社のお客様が工事費用を大きく軽減させた補助金はほとんど出てきませんでした(これはこれでいいなと思える補助金もあったので、それについては別の機会に)。

 

先ほどのべた古民家再生の補助金で、輝建設でさせていただいた大阪と奈良の古民家再生工事で、工事費用全体のの2〜4割程度になる補助金を受けられたお客様方がいらっしゃいます。上記のような耐震補強のための補助金や、上のサイトで調べるとたくさん出てきた空き家対策のようなものでありません。金額もそれらのものに比べて大きいのが特長です。

 

それは修景事業や街並み保全といわれるような事業に関連する補助金です。わかりやすく説明すると、「昔の街並みを残すためにお宅の家の外観を昔のままで残してくださいね。そのために補助しますね」というものです。

 

下記が当社お客様が受けられた古民家再生工事費用の一部を賄った補助金についてのウェブサイトです。戦後にモルタル壁にしたり、アルミサッシュをいれて大きく改修していても補助金は受けられました。その際は、家の一番最初の外観に近い形に復旧することを前提となります。大学の先生や役所内の専門の方が外観についてアドバイスであったり、指示をだされるのでその形に合わせて工事をすることになります。

 

大阪市HOPEゾーン事業 最高800万円 http://www.city.osaka.lg.jp/toshiseibi/page/0000459905.html
(HOPEゾーン事業は終了しました。大阪市さんは現在、これに変わる補助金はないようです)

 

富田林市 最高600万円 伝統的建造物群保存地区での建築行為(富田林市文化財課)
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2478.html

 

奈良市 最高1000万円 奈良市歴史的風致形成建造物保存整備事業補助金(平成31年度)
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1496971030210/index.html

上記のリンク先は2018年の情報です。今春以降の2019年度以降はご自身でお調べください。予算の都合などで単年の場合などがありますので、お住いの地域の地方自治体の文化財課や地域振興課などにお尋ねください。

 

3. 伝建地区(でんけんちく)は補助金がある可能性が高い

文化庁が街並み保全にあたって、特に重要としている地域が国内には100以上の重要伝統的建造物群保存地区(通称:伝建地区)というものがあります。これはお城やお寺などの建物単体を文化財として指定するのではなくて、地域一帯が文化財なのだという考えに基づいています。ということは、地区内の建物を一軒でも多く残さなければいけません。上の富田林の補助金も寺内町という伝建地区の建物にでたものでした。街並み保全のための古民家の外観を補修するために古民家再生の高額な補助金はだされています。

 

 

ほかにも会社から近い伝建地区をネットで調べてみると奈良県の五條市新町でもあるようです。

 

奈良県五条新町 ルールと助成金
http://gojo-sin.info/known/rule.html

橿原市今井町は要項と申請用紙のサイトがありました(後日、市役所に電話して聞いてみようと思います)。

橿原市伝統的建造物群保存地区補助金交付要綱
http://www.city.kashihara.nara.jp/reiki/H405902500018/H405902500018.html

宇陀市松山地区も要項と申請用紙がのサイトがありました。

宇陀市松山地区伝統的建造物群保存地区補助金交付要綱
http://www.city.uda.nara.jp/reiki/reiki_honbun/r278RG00000215.html

どちらも要項だけなので、詳しい情報後日お調べして追記いたします。

郊外の農家住宅の場合などはなかなかこのような高額のものは少ないですが、伝建地区などの歴史的な街並みののこっている地域の建物の場合はそれなりの金額が出る補助金がでるようですので、もしもこの地域で再生工事をお考えの場合は市町村の文化財課さんなどの担当部署にご相談して補助金があるかどうか相談されてください。

 

ただし、1年あたりの予算があるので補助できる工事件数も限られているようです。また今年申し込んでもその年にできるとは限らないようで、順番待ちになっていることもあるようです。

今日は古民家だから受け取れる補助金についてご説明してみました。足りない情報はまた調べて、こちらに追記させていただきます。

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