土砂災害の現場にて
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Date : Aug 28th Thu, 2014
Jp,en
本日、丹波市のお客様宅へ。先週の豪雨で土砂が床上まで流入して被災されています。本日は家財の搬出と水洗いのお手伝いさせていただきました。当社にて南河内の築300年の豪農民家の主要構造を移築させていただいた後、家具づくりや農作業などの合間にご自身で移築後の工事をされています。今回、罹災されたのは現在お住まいの建物。土砂流出先となった道向かいの森は杉密植林のようで下草がほとんどありませんでした。保水力がなく、各地で起きる集中豪雨による土砂災害はこのような不健康な森に一部は起因しています。戦後の住宅不足→拡大造林政策→住宅政策に導かれた輸入材中心に転換した住宅産業→人工林保全の放棄。この一連の流れが各地で、木は生えているけど生き物が暮らせない、うっそうした不健康な森がたくさんあります。人工林保全=国土保全につながる国内林業への積極的なコミットが必要だと改めて痛感しました。最後に全国各地で同様の事故に遭われた方にお見舞い申し上げます。改めてまたこちらにお手伝いに上がりたいと思います。