昔ながらの町屋や民家には、日本の気候や風土が生んだ形がありました。輝建設では、そんな先人たちの知恵やその地域特有の気候に対処する技術を用いながら、電気や化石燃料を過度に使わない家づくりを目指しています。

例えば、軒を深く出せば日差しや雨から外壁が守られ痛みの進行が遅くなることから、外壁塗装などのメンテナンスサイクルが長くなります。また、夏には日差しが室内に入るのを程よく遮ってくれるので暑さ対策にもなり、少量の雨であれば窓を開け放っていても雨水が入ってきません。
引き戸は、開き戸に比べ開閉に必要な面積が少なく済み、壁の中に隠すこともできます。そうすれば壁の前に本棚などを置くことができたり、少しだけ引き戸を開けて風通しを生み出すなど、日本の気候に適した暮らし方をもたらしてくれます。

これからも私たちは、日本人が長年培ってきた匠の技術や知恵を継承した、工務店らしい住まいをつくっていきたいと思います。

どんなにかっこいい家をつくっても、そこが寒ければ快適とは言えません。
ハウスメーカ、建築家、工務店問わず、どこで建てても高性能の窓や断熱材を採用すれば暖かいという訳ではありません。
それらの性能を引き出せる施工があってはじめて本当に暖かい家が生まれます。

輝建設は「新木造技術研究協議会」に加盟し、高気密高断熱の施工に取り組む工務店グループと共に日々研鑽を積んでいます。
私たちが新築で主に採用しているのはボード機密工法です。
柱の外壁側にパッキンを貼って面材で押さえ気密を取っています。
その他、壁の室内側にシート貼って気密を取るシート気密工法というものがあります。
パッキンを使用して面材を留めるので壁内の湿気が外部に出ていく隙間がなくなります。

新築だからといって新しいものだけで家をつくらなければいけないというわけではありません。
古民家で使われていた上質な柱や梁材、板戸などを再利用するなど様々な選択肢があります。またそれらは、いつかは土に還る循環素材としての価値と、長い年月をかけて味わいが深まった古材の魅力が、今改めて国内外で注目され始めています。

輝建設では古民家解体や古民家再生の際に発生した古材や古道具などをサルベージし、新築設計に積極的に取り入れるご提案をさせていただくことで、気候と風土に適した唯一無二の家づくりを行っています。