

明治期に建てられた古民家再生。大阪の古民家の典型的な間取り。田の字4間に通り土間です。薪ストーブも設置。薪ストーブは当社古民家再生のときにはほぼ必ず採用されています。

田の字全てを畳のままでなく、現代の椅子をつかった生活に床板を張らないといけません。畳の間をどこまで残すのか、これがどの家でも議題に必ずあがります。写真正面の棚の向こうはキッチン。田の時の2間をつかって、台所→ダイニング→リビングという流れをつくりました。

メーカー製のキッチンの化粧板のピカッとした感じを杉板パネルの大工のつくった造作カウンターを挟むことで雰囲気を調和させます。

こちらは通り土間の向こう側。もともとおくどさん(かまど)や物置のあったところはバックヤード的な扱いなのでオリジナルの仕上げは凝ったものでしあげていないことが多いです。傷んでいた柱や梁を取り替えて新築のような雰囲気になりました。

玄関土間。地面のレベルから床までの段差をどのように回収するのかというのは古民家の場合、あれこれ考えを巡らす必要があります。新旧の部材が織り混じったいい空間になりました。

つし2階。屋根をやりかえました。右手の壁は収納棚。構造用の針葉樹合板のオイルフィニッシュ(リボス)仕上げです。

外観。瓦屋根からガルバリウム鋼板葺きに。。

遠景。

工事前完成予想模型
| 建築地 | 大阪府泉南郡 | 屋根 | ガルバリウム鋼板 |
|---|---|---|---|
| 竣工年 | 2014年 | 外壁 | 焼杉板 |
| 内壁 | 漆喰 | 床 | 杉 |
| 構造規模 | 木造2階建 | ||
| その他 | 薪ストーブ設置。減築して建物をシンプルな形に。瓦屋根を撤去して板金に葺替え。設計:輝建設設計部 | ||

