奈良や東大阪でリフォーム工事 予算を減らす技 その1(新築工事でも使えます)

2018.01.05

小原響

いいものをリーズナブルな価格で手にいれるには

輝建設では、古民家再生やフルリノベーションなど新築にそっくりになるような工事をよく行っています。

 

 

工事前にお施主さんの仕上がりのご希望やイメージをお尋ねすると、新築のような感じにできるだけ多くの部材がまっさらになるイメージされている方がほとんどです。できるだけ古い部分が少なくなって、新しい部材に置き換えたいということですね。古民家再生の方は、できるだけ梁や柱などは入れ替えず、古民家らしさを残されたいということですが、やはり壁や水回りなどは入れ替えれるところはできるだけ更新したいというご希望が多いです。

 

 

 

予算面が潤沢であれば、すべて刷新してしまうことは可能ですが、なかなかそういうわけにもいきません。

そこで、いろいろと質を下げずに、いやむしろ質を上げつつといってもいいような
減額のご提案をさせてもらうことがあります。

 

価値がないと思われているものに価値を見出す

下の写真は、当社の施工例です(川西市の築30年のハウスメーカーの家の全面フルリノベーション)。

リビングと和室を、引き込み建具でつなげることで大きな一室にしたり、区切って小さく使えるような仕掛けです。

引き込み建具に使っているのは、当社が古民家再生現場で不要となったいうことで譲り受けた簾戸(すど。すだれが入った建具です)。こちらの古建具を洗いをかけて、緩んでいるところを直し、サイズの調整などを経てお取り付けしたものです。通常なら、ここには障子や襖などが入りますが、ざっと一枚あたりやすいもので20000〜30000円ぐらいからというところでしょうか。

 

 

この簾戸は新しく作るとだいたい100000円前後です。当社では、在庫の古建具を、障子や襖を新しく作るぐらいのお値段でご提供して必要な調整作業とでご提供しています(取り付け工事は別途)。そうすることで、古建具のほとんどは、ベニヤやビニールクロスなどのない時代の今となっては高級な無垢材が使われています。これらをつかうことで、グレードをあげつつ予算をあげないという工事が行えます(古建具の原価は、回収のため人件費、輸送費、保管費、簡単な洗いなどを積み上げたものです)。

 

 

 

これらの古建具は、解体現場などでだれもその価値に気づかなければ捨てられて燃やされてしまっていたものばかりです。それらの価値を見出すことができれば、古いものを再利用することで新しいものよりもより価値の高いものをつかうことができることにつながります。

 

もっとリーズナブルな建具はない?

新しい障子や襖など、一般的な建具を作る値段ぐらいで、新しくつくれば何倍もの価格の建具をつかえば、リノベや古民家再生にいれることができます。

ですが、もっと予算をかけずにグレードをあげたいということであれば、こういう方法もあります。

 

下記の写真は、輝建設がてがけた築100年前後の東大阪の古民家再生事例です。洋館があとから増築されているお宅です。

上の写真は、その洋館部分の内観です。すっかり痛んでいた内装をきれいにしたものです。

 

上のガラス建具は増築時にいれられたものであろう品ですが、開き戸の金物が固着していたり、建具歪んでいたりで開けにくいものがありました。今回の再生工事では、開け閉めしにくい建具の調整や補修をするだけで使いやすくすることで窓の入れ替えなどを行わず、今となっては作られない意匠に凝った木製建具を再利用しました。

 

古建具を購入したりすることなく、現地にあるものを再利用することでコストをカットして、その他の工事費用を捻出することにつながっています。もちろん、新しい木製建具を入れたり新しいサッシュに入れ替えたりする予算の1/10以下の予算となっています。

(外壁まわりの古建具の再利用は、断熱と気密の性能を伴わないので暑い寒い環境の改善には貢献しませんので、その辺りは十分理解理の上、お声がけくださいね)

 

 

こちらのお宅では、増築部以外の創建時の建具もいいものがたくさん残っていましたので、再利用させてもらっています。こちらは玄関まわりの木建具。細かい格子の建具は新しくつくるだけで一枚で100000円以上はします。

 

こちらは輝建設で江戸時代の古民家(大阪府羽曳野市)を再生させていただいたお宅です。もともとこちらのお宅にあったほぼすべての古い建具を再利用しています。ただ、補修して調整するだけでなく、写真向かって左の格子戸のように建具の下端に木を当てる(現場では下駄を履かせるといっています)ことで、建具の高さを高くすることで、鴨居に頭が当たりにくくなるような床高を下げています

 

こちらのお宅も高槻市の江戸時代の古民家再生事例です。玄関土間の格子建具、式台上の舞良戸(まいらど)はすべて現場にあったものを再利用しています。この格子戸にはなんと秘密が、、、、、

 

 

 

格子戸のうらには、透明なアクリルが貼られています。こうすることで、冬の玄関土間の冷たい空気が室内に入ってこないようになります。玄関土間が風除室になるというわけです。(風除室=北国のコンビニエンスストアの入り口にあるような、屋内の暖かい空気が

玄関扉を開けるたびに逃げていかないようにしていくため部屋)。また、夏場のクーラーの冷気が逃げ出さない役目も果たしてくれます。

 

 

古建具は年季の入った古いものだけでない

下の写真は、富田林でリノベーションさせたいただいたお客様宅。築40年近くの中古住宅をご購入されたときに、入居前にフルリノベーションさせていただきました。こちらのお客様宅でも、新しい建具をつくるだけでなく、古い建具を再利用しています。ただ、こちらで使った古建具は何十年もたった昔ながらのものではなくて、10年も経たないような比較的新しい建具です。

 

 

こちらのお宅は、もともとの間取りが家の真ん中に廊下があって、各部屋ごとに細かく間仕切りされていたものを取り払い、1階を大きな一室空間に仕上げたものです。そのため、元の間取りでは廊下の突き当たりにあった階段がリビングの真ん中になりました。一室空間の間取りで階段が問題となるのは、冬場に2階の冷気が1階の暖気と入れ替わりに降りてくる、コールドドラフトです。そのコールドドラフト対策に階段下に木製建具をとりつけました。

 

 

こちらの建具も、この工事に合わせて新たにつくった木製建具でなく、中古の建具です。もともとはこの工事の10年前ぐらいに、大東市で行われた他社の古民家再生工事で作られたものでしたが、その古民家にお住まいだった方がお亡くなりになったのを機に、土地をお売りになられて古民家が解体されるというときに、縁あって当社が建具を譲り受けました。ガラスの入った建具だったのですが、ガラスは割れると危ないのと、長い目でみると重たい建具が敷居を痛めるのでポリカボーネードのツインカーボというものに交換して、割れなくて軽いものになっています。新たにツインカーボ入りの杉の框戸といわれるものをつくると70000円ぐらいしますが、その半額以下のお値段でこの建具は提供させてもらっています。

 

まとめ:建具は古いから使えないのでない。直せば、同機能を安く手に入れられるし、意匠性はより高くなることが多い

ここまで、いろいろな古建具の再利用の方法をみていただきました。家づくりを考えられるときに、新しいものしか使わないという考えに陥っていらっしゃいませんか。もしも長い間使われてきたもののアジや、直しながらものを使うことに興味がある方なら、ぜひ古建具をつかったリノベや古民家再生を考えてられてもいいかもしれません。奈良、東大阪近辺であれば、古建具の在庫が豊富な当社であれば、いろいろとお手伝いさせていただきます。

最後に、実は古建具だけでなく、古階段やフローリングをつかった新築工事もやっています。こちらもうまく考えれば、同じように予算の削減につながりますよ。

 

写真は、京都・吉田山にあった戦前を代表する建築家「藤井厚二」設計の建物の内装をほぼ生け捕りにして活用した新築住宅(奈良市)です。新築に全然見えないでしょ!こういう具合に、新築でも古い材料を上手に使うことで工事が終わったときでもすぐに何年も使い込まれた雰囲気を出すこともできます。